教えて! 回復期リハ3 回復期リハ病棟の患者さんは、どんな人たち?
回復期リハ病棟に入院するのは、どんな患者さん達なのか?
ここでは、回復期リハ病棟に入院する「平均的患者像」についてご紹介します。
2020年3月発行に 回復期リハビリテーション病棟協会が発行した
「回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書」をもとに まとめてみると…
2020年3月発行に 回復期リハビリテーション病棟協会が発行した
「回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書」をもとに まとめてみると…
回復期リハ病棟の 平均的患者像 | |
平均年齢 | 76.6歳(脳血管 73.1歳 ・ 運動器 79.6歳 ・ 廃用 80.6歳) |
男女比 | 42.2% : 57.8% |
回復期リハ病棟入棟時のBMI | 21.7 |
原因疾患の比率 | 脳血管:運動器:廃用 = 45.0 : 46.5 : 8.5 |
脳血管疾患の比率 | 脳梗塞:脳出血:くも膜下出血 = 65.7:27.7:6.6 |
廃用症候群の比率 | 肺炎:その他 = 43.0:57.0 |
発症から回復期リハ病棟入棟 までの待期期間 |
24.2日(脳血管 28.6日 ・ 運動器 20.7日) |
紹介から回復期リハ病棟入棟 までの待期期間 |
11.7日 |
回復期リハ病棟での平均入院期間 | 67.5日(脳血管 83.3日 ・ 運動器 54.9日 ・ 廃用 56.6日) |
在宅復帰率 | 78.6%(自宅退院 66.7% ・ 在宅系施設への退院 12.1%) |
在宅以外への退院率 | 21.4%(老健 6.8% ・ 転棟転院 7.6% ・ 急変による転院転棟と死亡 6.9%) |
ポイントを 更にまとめてみると…
回復期リハ病棟の患者さんのイメージが、より具体的に掴めたのではないでしょうか?
こういったご高齢の方々の約8割を、在宅復帰させることができるって、すごいことですよね。
では、回復期リハ病棟では、具体的に、何が、どの程度 回復するのでしょうか。
次回は、それを理解するために必要な、リハビリの評価指標であるFIMについてご説明していきます。
- 平均年齢は約75歳で、脳血管の患者さんは やや若い
- 原因疾患は、脳血管疾患と運動器疾患が45%ずつで、残りが1割が廃用
- 廃用症候群の約半数が肺炎後の廃用
- 発症から回復期病棟入棟までは、約1か月、紹介からは10日程度
- 回復期リハ病棟での入院期間は 70日程度で、脳血管で約3か月、運動器と廃用は約2か月
- 回復期リハ病棟で訓練をすれば、在宅復帰率は約8割で、そのほとんどが自宅退院
- 逆に回復期リハ病棟で訓練をしても、2割は帰れず、老健入所や転院する、急変や死亡は1割弱
回復期リハ病棟の患者さんのイメージが、より具体的に掴めたのではないでしょうか?
こういったご高齢の方々の約8割を、在宅復帰させることができるって、すごいことですよね。
では、回復期リハ病棟では、具体的に、何が、どの程度 回復するのでしょうか。
次回は、それを理解するために必要な、リハビリの評価指標であるFIMについてご説明していきます。
回復期リハの目標と入院可能な期間
これからのADL評価のスタンダード、FIMってなに?