みんなで考える ポリファーマシー 5
実際に、処方を整理してみよう 3
さて、前回は処方をある程度整理して、内服薬の数、内服回数を減らしてきました。
前回は下記の処方内容まで、処方薬を整理できたのでしたね。
・ アムロジピン (5mg) 1錠
・ アスピリン (100mg)1錠 分1朝食後
・ 乳酸菌製剤 3g
・ 酸化マグネシウム (330mg)3錠 分3毎食後
・ ゾルピデム (5mg) 1錠 分1就眠前
ここで、本シリーズ【みんなで考える ポリファーマシー3】にもあるように、
(2)相反する薬剤の削減 の知識を活かして上記の処方薬を整理してみましょう。
すると、腸の状態を穏やかにする・下痢便を改善する乳酸菌製剤と下剤である
酸化マグネシウムが併用されています。
この2剤を中止してみると、処方は以下のようになりました。
・ アムロジピン (5mg) 1錠
・ アスピリン (100mg)1錠 分1朝食後
・ ゾルピデム (5mg) 1錠 分1就眠前
とうとう内服回数は1日2回まで減少。
これなら、患者さんご自身の認知機能に不安があって内服管理が難しく、
更に同居しているご家族がお仕事をされていて日中不在となる方であっても、
ご家族の出勤前や帰宅後に内服薬を管理することができそうです。
これだけでも大幅に服薬コンプライアンスは向上しそうですね。
順調に処方薬を減らすことができたわけですが、ここで少し問題が。
便通に関する薬剤を全て中止したことで、やや便秘になったとのことでした。
そこで下剤のセンノシドを追加。便通は改善しました。
更に脳梗塞などの予防・再発予防に使用されるアスピリンを服用していますが、
胃潰瘍などの胃の粘膜障害などから出血しやすい(易出血性)ため、
ランソプラゾールを追加しました。
更に食事や塩分摂取量を見直すことで、血圧は100/65mmHg程度まで低下していたため、
降圧薬であるアムロジピンも中止。すると、処方内容は以下のようになりました。
・ ランソプラゾール (15mg) 1錠
・ アスピリン (100mg)1錠 分1朝食後
・ センノシド (12mg) 1錠
・ ゾルピデム (5mg) 1錠 分1就眠前
さて、ここまで処方を整理したら満足! ですね…。
といきたいところですが、もう ひと手間加えれば、更に服薬回数を減らすことができます。
さて、次回は、処方整理の総仕上げとまいりましょう。
前回は下記の処方内容まで、処方薬を整理できたのでしたね。
・ アムロジピン (5mg) 1錠
・ アスピリン (100mg)1錠 分1朝食後
・ 乳酸菌製剤 3g
・ 酸化マグネシウム (330mg)3錠 分3毎食後
・ ゾルピデム (5mg) 1錠 分1就眠前
ここで、本シリーズ【みんなで考える ポリファーマシー3】にもあるように、
(2)相反する薬剤の削減 の知識を活かして上記の処方薬を整理してみましょう。
すると、腸の状態を穏やかにする・下痢便を改善する乳酸菌製剤と下剤である
酸化マグネシウムが併用されています。
この2剤を中止してみると、処方は以下のようになりました。
・ アムロジピン (5mg) 1錠
・ アスピリン (100mg)1錠 分1朝食後
・ ゾルピデム (5mg) 1錠 分1就眠前
とうとう内服回数は1日2回まで減少。
これなら、患者さんご自身の認知機能に不安があって内服管理が難しく、
更に同居しているご家族がお仕事をされていて日中不在となる方であっても、
ご家族の出勤前や帰宅後に内服薬を管理することができそうです。
これだけでも大幅に服薬コンプライアンスは向上しそうですね。
順調に処方薬を減らすことができたわけですが、ここで少し問題が。
便通に関する薬剤を全て中止したことで、やや便秘になったとのことでした。
そこで下剤のセンノシドを追加。便通は改善しました。
更に脳梗塞などの予防・再発予防に使用されるアスピリンを服用していますが、
胃潰瘍などの胃の粘膜障害などから出血しやすい(易出血性)ため、
ランソプラゾールを追加しました。
更に食事や塩分摂取量を見直すことで、血圧は100/65mmHg程度まで低下していたため、
降圧薬であるアムロジピンも中止。すると、処方内容は以下のようになりました。
・ ランソプラゾール (15mg) 1錠
・ アスピリン (100mg)1錠 分1朝食後
・ センノシド (12mg) 1錠
・ ゾルピデム (5mg) 1錠 分1就眠前
さて、ここまで処方を整理したら満足! ですね…。
といきたいところですが、もう ひと手間加えれば、更に服薬回数を減らすことができます。
さて、次回は、処方整理の総仕上げとまいりましょう。
実際に処方を整理しよう その2
実際に処方を整理しよう その4