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管理栄養士が教える「高齢者への食支援」 13


ユニバーサルデザインフードとは

高齢患者さんが退院する際に、嚥下機能に配慮が必要な場合に、
介護者に食事の準備をどのようにしていくかを紹介してきました。
今回は、手作りする人もそうでない人もぜひ知っておいていただきたい、
介護用食品、ユニバーサルデザインフードについてお話しします。
ユニバーサルデザインフードとは
ユニバーサルデザインフードは、その英語表記(Universal Design Food)の頭文字をとって
UDFとも呼ばれており、右のようなマークがついています。
日本介護食品協議会が定めた規格に適合した製品にのみ付けられているマークです。

ユニバーサルデザインフードの区分
ユニバーサルデザインフードは、かたさやとろみの程度によって4つの区分に分類されます。
「かむ力」・「飲み込む力」・「かたさ」といった簡単な表記は 一般の方にもなじみやすく、
表の下欄にある「物性規格」は栄養の専門家にとっては非常に有用な指標となります。
商品を選ぶ際には、マークにある「区分」を参考にするとよいでしょう。

どのような製品があるのか
肉料理や魚料理などメインのおかずになるものから、甘いデザートまでさまざまなものがあります。
常温保存のもの、冷凍保存のものがあります。
「いかの煮物」や「きんぴらごぼう」など、かむ力が弱い方なら食べるのをあきらめてしまう硬い料理も
「容易にかめる」ように調理されています。くわしくは、日本介護食品協議会ホームページをご覧ください。https://www.udf.jp/products/index.php

ユニバーサルデザインフードを知らなかった、という方も少なくないのではないでしょうか。
次回はユニバーサルデザインフードの選び方について解説します。