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心電図、ホンキのキホン(1)心電図って何を表しているの?

[2020.10.14]

心電図って何を表しているの?

心電図は、心臓の中を通る電気信号を複数の電極で測定したものを、波形として描出するものです。一般的には「12誘導心電図」といって、似たような波形が12個並んで表現されます。この1つ1つには意味があるのですが、「心電図が苦手!」という人は、ここだけ見てほしい、という「ポイント」があるのです。そのポイントだけ教えても、実は理解しにくいので、心電図を理解するために「最低限覚えてほしい点」をまとめてみました。まずは上記の表題にもある通り、「心電図が何を表しているのか?」です。逆に言えば、心電図って、すごくわずかな情報しか表現していないのです。だから12個も波形を並べて、その組み合わせから色々な情報を読み解くのです。

 

心臓は筋肉のカタマリですが、上下左右4つの部屋に分かれています。その筋肉の力は、左図の矢印の太さで示した通り、右上(右心房)ほど弱く、左下(左心室)ほど強い。この筋肉の量=電気刺激の量は心電図にも反映されます。簡単に言えば心電図は、「左心房と左心室の電気刺激の記録」です。

左図の(1)は「洞結節」といって、心臓の一連の運動はこの洞結節の電気刺激から始まります。その刺激は左心房・右心房をぐるっと廻って(2)の「房室結節」に届きます。この(1)~(2)の電気の伝わりが、心電図の「P波」です。(2)~(3)への電気刺激の伝わりは、「QRS波」として表現されます。この「QRS波」は、心臓から全身に血液を送る「左心室」の強い電気刺激を反映しており、そのあとには心臓の興奮が「元のレベルに戻る」必要があります。これが(3)のあとの矢印で示された部分です。微弱な心房の電気刺激を伝える「P波」が分かりやいのが、12誘導心電図のうちの「Ⅱ誘導」と言われています。

上記をまとめると、12誘導心電図のうちで最も基本的なのは、「Ⅱ誘導」の「P波」~「QRS波」ということになります。

今回のことをもとに、次回は心臓の「リズム」と「伝導」についてご説明していきます。

→ 心電図、ホンキのキホン(2)リズム:心房細動を例に

PDFはこちら 心電図、ホンキのキホン(1)

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