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心電図、ホンキのキホン1 心電図って何を表しているの?


心電図って何を表しているの?

心電図は、心臓の中を通る電気信号を複数の電極で測定したものを、波形として描出するものです。
一般的には「12誘導心電図」といって、似たような波形が12個並んで表現されます。

この1つ1つには意味があるのですが、「心電図が苦手!」という人は、
ここだけ見てほしい、という「ポイント」があるのです。

そのポイントだけ教えても、実は理解しにくいので、心電図を理解するために
「最低限覚えてほしい点」をまとめてみました。

まずは表題にもある通り、「心電図が何を表しているのか?」です。
逆に言えば、心電図って、すごくわずかな情報しか表現していないのです。
だから12個も波形を並べて、その組み合わせから色々な情報を読み解くのです。

心臓は筋肉のカタマリですが、上下左右4つの部屋に分かれています。
その筋肉の力は、左図の矢印の太さで示した通り、右上(右心房)ほど弱く、左下(左心室)ほど強い
この筋肉の量=電気刺激の量は心電図にも反映されます。
簡単に言えば心電図は、「左心房と左心室の電気刺激の記録」です。

左図の(1)は「洞結節」といって、心臓の一連の運動はこの洞結節の電気刺激から始まります。

その刺激は左心房・右心房をぐるっと廻って(2)の「房室結節」に届きます。
この(1)~(2)の電気の伝わりが、心電図の「P波」です。
(2)~(3)への電気刺激の伝わりは、「QRS波」
として表現されます。

この「QRS波」は、心臓から全身に血液を送る「左心室」の強い電気刺激を反映しており、
そのあとには心臓の興奮が「元のレベルに戻る」必要があります。

これが(3)のあとの矢印で示された部分です。
微弱な心房の電気刺激を伝える「P波」が分かりやいのが、12誘導心電図のうちの「Ⅱ誘導」と言われています。

上記をまとめると、12誘導心電図のうちで最も基本的なのは、「Ⅱ誘導」の「P波」~「QRS波」ということになります。

今回のことをもとに、次回は心臓の「リズム」と「伝導」についてご説明していきます。

→ リズム、心房細動を例に

心電図、ホンキのキホン2