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教えて! 回復期リハ 番外編2

[2021.07.15]

数値で見るリハビリ、日本とドイツ

 

前回は人口やGDP、国民医療費などで日本とドイツの医療を比べてみました。今回は医療制度について、もう少し詳しくみていきましょう。

「DPC」という言葉を聞いたことがありますか?急性期病院での勤務歴のある方であればご存知かもしれませんね。「包括医療算定制度」といって、ある病気で入院していた場合に、その診断に対して一定の金額が病院に支払われるシステムです。実はドイツにも「DRG」という似たような制度があり、急性期病院での治療にスピード感をもたらすことに一役買っています。しかしドイツの「スピード感」は、日本のものとは大きく異なります。日本よりも、ずっと早い、つまり入院期間が短いのです。世界的に見れば、日本の入院医療が長すぎる、ともいえます。では、実際にどのくらいのスピード感なのか、みていきましょう。

患者さんが急性期病院に入院すると、24時間以内に患者さんの状態を評価します。その状態を72時間以内に保険組合にレポートで報告し、重症度に応じて以後のリハビリ先が決定されます。病前に患者さんが登録・加入している保険組合が、患者さんの居住地に近い、そして保険組合と提携している病院を指定し、患者さんは保険組合の決定に基づいて決められたリハビリ先へと転院していくのです。救急車で急性期病院は選べない場合もありますが、その後のリハビリ先を患者さんの希望によって自由に選択できる日本とは大きな違いがありますね。この急性期病院での入院期間も非常に短く、平均すると5日間程度だそうです。

では、転院先のリハビリ病院では、どの程度の期間 入院できるのでしょうか。これも驚きの短期間で、約20日間程度だそうです。日本でのリハビリ期間はどの程度かご存知ですか?このFUNMEDのコンテンツ教えて!回復期リハ3でも取り上げましたが、ドイツの場合と比較してみましょう。ドイツの数値は、私がドイツで直接おうかがいした数値であり、訪問先の病院での大まかな値ですから、「教えて!回復期リハ3」で示した「回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書」にあるような正確な数値ではありませんので、その点はご留意ください。

さて、両国の急性期~リハビリ医療の違いを簡単に比較してみましたが、皆さんは、どのように思われたでしょうか。入院期間の差に驚いたことと思いますが、次回に向けて注目していただきたいのが、表の下半分です。ドイツと日本では、リハビリ入院中、どのように過ごすか、がずいぶんと異なるようですね。次回はリハビリ医療の違いについて、もう少し詳しくみていきましょう。

 

→ 教えて! 回復期リハ 番外編3

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