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教えて! 回復期リハ 番外編4

[2021.07.22]

退院後のリハビリを支える仕組み

 

これまでドイツのリハビリについて学んできましたが、日本と大きな違いがあることを、少しだけでもお分かりいただけたでしょうか。GDPに対する医療費の比率は似ているものの、その医療費の使い方、つまりは患者さんの入院医療の在り方には大きなさがありました。入院期間は短く、リハビリ入院でも1か月程度で退院していく…。となると、「リハビリが不充分では?」、「退院後のリハビリはどうなってるの?」、といった疑問を持った方も多いのではないでしょうか。

 

前回の「教えて!回復期リハ 番外編3」でもお伝えした通り、ドイツのリハビリ病院では「教育」に力を入れていましたね。なぜ病気になるのか、病後はどのように生活していけばよいのか、といった幅広い知識を得ることができます。また自主トレーニングを重ねる高齢者にも、「リハビリをやらされている」といった印象はあまり受けませんでした。これはなぜでしょうか?これからの自分を守るのは自分自身であり、退院後の生活に備えて学ぶ必要がある、と考えているからではないでしょうか。ですから短い入院期間で 少しでも自分でできることを増やそうと、患者さんも前向きに頑張っているのです。そして意欲の乏しい患者さんは、更に早期退院の対象となる場合もあるのだそうです。

写真上:自主トレに励む高齢のリハビリ入院患者さん達。
車椅子に座ったままでリハビリできる器具は、いつも満席。

写真下:リハビリ病院内のプール。
低負荷で筋力アップを図る場合に用いている。

 

それにしても、短い入院期間を終えた後は、どのような医療が受けられるのでしょうか?この点については興味深いお話を聞くことができました。実は、退院後のリハビリなどは、無料で受けることもできる、というのです。ドイツには各地に無料でリハビリや医療相談に対応してくれるグループがあり、筆者がドイツを訪ねた2016年当時は約22,000グループ、そこでは療法士によるリハビリや医師・看護師による医療相談を、自由に、無料で受けることができるというのです。

これらのグループを運営しているのは、世界的に有名なドイツの民間企業、それにブンデスリーガをはじめとするサッカーチームなどです。企業としては、交通事故やスポーツ中の事故などで受傷した方々へのサポートをすることで、企業イメージもupするでしょうし、主に税金や国債で賄われている日本の医療の原資とは異なるシステムです。こうした充実したサポートが 民間のサービスとして定着しているからこそ、短い入院期間でも安心して退院することができるのです。このグループに参加するのは「個人の意思」で参加する自主的に参加する人達であり、「健康は誰のものか」ということを強く考えさせられますね。

 

日本のリハビリを再確認!

→ 教えて! 回復期リハ1

「家の帰るまでがリハビリ」だけじゃない! 就労支援について知ろう!

→ そうだったのか! 就労支援1

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