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心電図、ホンキのキホン(7)冠動脈:心臓を栄養する血管たち

[2021.01.28]

冠動脈 : 心臓を栄養する血管たち

冠動脈とは?

皆さんは、心臓の大きさって、どのくらいだか分かりますか?だいたい、ご自身の「握りこぶし」の大きさです。一度も止まることなく全身に血液を送り続ける心臓の大きさは、実はこんなにも「小さい」のです。この心臓は筋肉でできていて、その筋肉で4つの部屋に分けられていて、そしてその中には血液が充満しています。心臓も「臓器」ですから、血液から栄養や酸素を受け取っているのですが、この心臓の中の血液から栄養を得ているのか、というと違います。心臓を栄養する血管は、別にあるのです。その血管は「冠動脈(かんどうみゃく)」と呼ばれ、太いところでも直径6~7mm程度、と言われています。この冠動脈の抹消、つまり先端ともなると、直径1mm程度と細くなりますが、そういった「細い」血管を通じて絶え間なく血液を供給することで、心臓は365日、24時間、動き続けています。ちなみに心拍数は、60~100回/分程度が正常範囲ですから、平均80回/分として、80(回/分) × 60(分) × 24(時間) = 115,200(回/日)、つまり 1日で11万5200回も心臓が動いています。もちろん、運動すれば脈は更に速くなり、また眠れば脈は遅くなります。同じ 11万5200回の心拍数でも、血液の供給先となる全身が、50kgと100kgとでは、体重あたりに供給される血液・酸素の量では2倍の差になるわけです。また血管が細くなる病気、「動脈硬化」によって、血管の太さが細くなれば、それだけ心臓自体の筋肉に供給される酸素の量も低下しますから、動脈硬化があって、体格の大きい方は、「酸欠状態の心臓で、他の方よりもより大きな体全体に、休まず酸素を供給し続けなくてはならない」わけです。こんなことを改めて考えると、「痩せないとまずいなぁ…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが…。 あなたは大丈夫ですよね!?

さて、皮肉はこのくらいにしておいて、本題です。下の図は、心臓の全体像と冠動脈位置関係を示した模式図です。

この合計3本の冠動脈によって、心臓の筋肉が栄養されているのです。3つの血管は、ひだり2本 と みぎ1本 に分かれており、そのうちの ひだりの2本の根元は1本になっています。ひだりの2本がまとまって1本になっている部分を、「(ひだり)冠動脈主管部」といい、そこから ひだり側に迂回する「(ひだり)回旋枝」 と まっすぐ下に降りる「(ひだり)前下行枝」に分かれています。みぎは 1本なので、「みぎ冠動脈」といいます。

なぜ「ひだりは2本、みぎは1本」なのでしょうか?これまでの勉強会でも何度もお伝えしてきた通り、心臓のひだり、特に「左心室」は、全身に血液を送る重要な部分(筋肉)でしたね。ですからその筋肉には充分な酸素と栄養を届ける必要があるのです。

→心電図、ホンキのキホン(8)「虚血」とは、心臓の筋肉の「酸欠状態」

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