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レントゲン、見方の味方(9): 腹部レントゲンを参考に、治療プランを組み立てよう ・ その4

[2021.08.26]


このシリーズでは、脳梗塞後の80代男性、長期に渡ってベッド上 安静を続けてきた方の便通管理を考えてきましたが、経管栄養投与中の大腸ガス・小腸ガスの貯留に対して、1)経管栄養を中止、2)点滴投与を開始して腸管安静を図る、3)経鼻胃管は留置してセンノシドの内服を継続。更に 4)大建中湯 5g 分2朝・夕食後、を開始しましたが効果不充分と考えて、前回は 5)大建中湯 1回2.5g 1日3回朝・昼・夕に増量、しました。その数日後のレントゲンを示します。

あれ、何だか腸管ガスが増えているようですね。経管栄養を再開し、更に大建中湯を増量しましたが、あまり上手にコントロールできていなかったようです。経管栄養再開後であり、便の性状は 軟便~泥状便を予想していましたが、むしろ安定して普通便となっていました。さて、大建中湯によって腸管の動きも改善し、聴診上も腸の動きはいいようです。あとはこの腸管ガスの貯留が減少すれば、言うことなし、といった状態です。そこで看護師さんやリハビリスタッフと協議を行い、6)経管栄養を投与していない時間帯での経鼻胃管の開放、7)腸の動き(蠕動:ぜんどう)を改善させるための離床・車椅子移乗、トイレへの移乗、を並行して行うことにしました。

さて、これらの対策によって、今度こそ、レントゲン画像は改善するのでしょうか?次号、今度こそ 完結編です。ぜひご覧ください。

 

次回はいよいよ完結編

→ レントゲン、見方の味方10

 

もう一度 本シリーズを最初から復習

→ レントゲン、見方の味方6

 

あ、今さらだけど、よく分からない...

→ 何が違うの? 抗血小板剤と抗凝固薬

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