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レントゲン、見方の味方(3)「驚異の 胸部レントゲン」の答え合わせ

[2020.12.08]

「何でも お見通し! 驚異の胸部レントゲン」の答え合わせ

さて、前々回の勉強会では、胸部レントゲン1枚で、こんなことまで分かるの?と驚いた方もいらっしゃったかもしれませんが、今回は、その答え合わせです。(1)~(20)まであった中で、(1)~(12)は前回、説明済ですので、今回はそれ以外を解説します。

(13)立位? 臥位?:立位に比べて、臥位では、「上肺野の印影が濃くなる」・「心陰影が拡大する」・「鎖骨が挙上する」

 

(14)男性? 女性?:肋軟骨の先端が石灰化する高齢者では、先端のカタチで判別(正答率80%と言われている)

 

男性         

    

 

女性

 

 

(15)ヘビースモーカー?:肺気腫の有無で判断。肺気腫では、肺に空気が入りすぎてしまうことで、肺の透過性が亢進(レントゲンでは黒っぽく写る)し、横隔膜が下がる。だから、第〇肋骨の高さに 横隔膜があるか、が重要(分からなければ、(1)を復習)

 

(16)大食い?:肺野に胃や食道のガス像があるか、を見る。写真では心臓に重なって、胃包が写っている。これは、「滑脱型食道裂孔ヘルニア」のガス像。

 

 

(17)油もの好き?:胆石があるか?胆石の原因の90%は「コレステロール性」です。ただし、胆石の周囲が石灰化した

「石灰化胆石」でないと、分からないことが多いです。

 

(18)若い? 高齢?:動脈の石灰化の有無で簡単に予想できます。大動脈弓部などは、分かりやすい場所です。

 

(19)肥満? 痩せ?:両腋の皮下脂肪の厚みで判断。

 

さて、(15)の「性格がいいか?」ですが、これは「腹黒いか?」ということで、「腹部レントゲン」で判断します(?)。

 

誰でも「見えている物」から病気を疑ってしまうものですが、検査はあくまで補助診断。まずは症状や所見にそった診断を考え、診断を助ける所見があるかを確認する姿勢が大切です。胸部レントゲンに写っているのは、肺や気管支、そしてそれを囲むように位置する骨や皮下組織といった構造を理解し、論理的に考えるクセを付けるよう心掛けるとよいと思います。

次回は腹部レントゲン編です。お楽しみに。

→ レントゲン、見方の味方(4)「立位」と「臥位」、腹部レントゲンを撮るならどっち?

 

ちょっと寄り道して、間質性肺炎について学ぼう

→ 間質性肺炎って、なに?

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