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レントゲン、見方の味方(2)肺の構造、基本と基準

[2020.12.04]

肺の構造、基本と基準

胸部レントゲンの読影(診断)で大切なのは、1)何が写っているのか? 2)「正常」な肺はどんな構造をしているのか? 3)どんな病気を疑うか? の3つです。詳しく勉強しましょう。

 

・全ての画像検査では、画像が「左右逆」に写っている。向かって みぎ側が ひだり肺、ひだり側がみぎ肺。

・肺は柔らかいスポンジの様な臓器(感触も似ている)。血管や気管支が網の目のように走り、間を空気が通る。

・血液や空気は、肺門部付近から放射線状に拡がる。遠くへ行くほど、影が薄くなる。

 →肺の末梢の濃い影は古い肺炎の痕や、腫瘍など、何かの異常所見かもしれない…。

・肺は、三角錐のような構造をしているので、立位では、通常は肺の下側の印影が濃い。

 →特に立位の場合、上肺野の濃い影は、異常かもしれない…。

・肺にかぶる 一番上の肋骨は、「第3肋骨」→横隔膜の高さは「第10~11肋骨」

 →充分に「息を吸って」撮影したレントゲンで、横隔膜が「第10肋骨」の高さになければ、吸気不足かもしれない…。

・横隔膜は、左側に比べて、右側が少し高い。

 →あまり左右差があるときは、肺の一部がつぶれて、無気肺になっているかもしれない…。

・左右の主気管支は、「4時35分」の角度に開く。

 →誤嚥性肺炎では、ほとんどが右側、特に背中側に起こる。

・レントゲン撮影時は、できれば胸部は「立位」または「座位」で。

 →臥位では、位置関係が変わって判断が難しくなるかもしれない…。

 

 

いかがだったでしょうか。肺の構造を系統的に学ぶ機会や教科書は意外と少ないものです。今回は、前回の問題の答え合わせの前半部分をご紹介しましたが、残りは次回でご説明していきます。

→ レントゲン、見方の味方(3)「驚異の 胸部レントゲン」の答え合わせ

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