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いまこそ知りたい! 高次脳機能障害 3

[2021.10.11]

「注意障害」 について

さて、ここでは「注意障害」についてお話しします。非常に簡単に言えば、「注意力が低下する」・「集中できない」、ということです。注意障害というより、集中障害と言った方が、イメージが伝わりやすいかもしれませんね。

 

注意障害、いろいろ

同じく高次脳機能障害2 「記憶障害」について、と同じように、ここでは「注意障害」の種類について見てみましょう。

 

「持続的注意」の障害:集中して、持続的に行動することができない・飽きっぽい

「選択的注意」の障害:多くの情報から必要な情報だけを選び取ることだできない・周囲の色んなものに反応する

「配分的注意」の障害:複数のモノやコトに対して、同時に注意を向けることができない・アレコレ 同時にできない

「注意の転換」の障害:ある対象に集中しているときに、他の対象に注意を切り替えられない

 

ここでは上記の4つに分類してみました。ご覧になってみて、いかがでしょうか。「アレ?これ、私にも当てはまる」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。高次脳機能障害は、あくまで脳の損傷後に起こることを前提にしていますが、注意障害は、脳損傷がない方でも同じような状況・症状を経験することがあるのです。忙しいとき、集中して考え事をしているとき、周囲が騒がしいとき、何となくサエないとき、など、様々な場面で注意障害に似た状況を経験すると思います。従って、どんな時に注意障害が起こるかを理解することで、そのような患者さんに対してどのように接するのがよいのかが分かるのです。

 

注意障害の検査、いろいろ

注意障害の検査として代表的なものを挙げると…、

 

標準注意検査法(CAT)・仮名ひろいテスト・Trail Making Test…

 

やはりここでも大切なのは、脳損傷によって注意や集中に障害をきたすことがある、ということを知っておくことです。脳損傷がない状態でも、持続的に集中できない=集中力のない方もいらっしゃるでしょうし、1つのことに集中できない=気の多い方もいらっしゃいます。もともとこのような場合には、脳損傷によって更に症状がはっきりと、強く表れることもあると思います。

 

その他に、うつ病の方や、抗てんかん薬、向精神薬などによっても、注意障害が起こりうることを知っておくとよいでしょう。

 

次号はこちら

→ いまこそ知りたい! 高次脳機能障害4

 

入院中の「不穏」について学ぼう

→ 「不穏」に対するアプローチ1

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