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いまこそ知りたい! 高次脳機能障害 1

[2021.10.04]

高次脳機能障害とは?

高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)という言葉をご存知でしょうか?あまり聞きなれない言葉ですよね。脳神経やリハビリ領域では比較的頻繁に登場する言葉ですが、その他の領域では知らない方もいらっしゃると思います。このシリーズでは、高次脳機能障害について、簡単に、丁寧に解説していきます。内容が、あまり難しくならないように注意して解説していきたいと思います。

 

高次脳機能障害とは?

人間には、生物として生きていくために必要な「基本的な脳の機能(呼吸中枢など)」と、その基本的な脳能機能を基に行動するための「高度な脳機能」があります。この高度な脳機能を「高次脳機能」といいます。要するに、難しいことをするための脳機能、ということですね。

高度な脳機能を充分に発揮できない場合のうちでも、特に 脳梗塞や脳出血といった脳血管疾患交通外傷後などの脳損傷によって、脳組織にダメージが加わることで、高度な脳機能に障害が生じた状態を、高次脳機能障害といいます。

 

高次脳機能障害の、主な症状

「高次脳機能障害」を分かりにくくしている要因として、書籍や文献、ネットでの情報によって症状や分類が異なる、ということが挙げられます。このコンテンツを作成するために幾つかの参考文献を検索しましたが、4つに分類されているものから、6つ、それ以上に分類されているものまでみられ、どれを参考にしたらよいのか、と困ってしまいますよね。特に詳しい書籍であればあるほど、その分類が細かく、また情報量も膨大で、我々の理解を困難にしていると思います。以前、私自身も日本を代表する高次脳機能の大御所と呼ばれる先生のお一人とお話ししたことがありますが、最後には哲学的な話になり、分類したものそれぞれに明確な違い・境界があるわけではなく、その先生ご自身も「よく分からない…」と仰っていたことを思い出します。それだけ、よく分からないもの、ということですね。ですから ここでは、最もシンプルな分類に従って解説していきたいと思います。この分類は、各都道府県のリハビリセンターなどで多く用いられている分類で、幾つかの公的リハビリセンターが自主製作しているYoutubeなどでもご覧いただくことができます。その分類は、以下の通りです。

記憶障害:すぐに忘れてしまう、新しいことが覚えられない

注意障害:集中できない、ミスや不注意が多い

逆行機能障害:計画がたてられない、約束の時間に間に合わない

社会的行動障害:感情のコントロールができない、1つのことにこだわってしまう

 

これら4つの他に、失語や半側空間無視などを含む場合もありますが、本シリーズではこの4つの分類でお話をしていきたいと思います。では、次回からは、上記について1つずつ ご紹介していきます。

 

次号はこちら

→ いまこそ知りたい! 高次脳機能障害2

 

高次脳機能障害を訓練する回復期リハビリ病棟の実際

→ 教えて! 回復期リハ1

 

高次脳機能障害とも密接にかかわる認知機能

→ そうだったのか、認知症1 「認知機能」と「MMSE」

 

知っておきたい介護保険をキソから学ぶ

→ 徹底解説 介護保険1

 

 

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