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いまこそ知りたい! 高次脳機能障害 2(2021.10.07更新)

「記憶障害」 について

前回ご説明した通り、高次脳機能障害については、「難しい」と感じる方もいらっしゃると思います。そこでなるべく簡単にご説明するために、高次脳機能の主要な症状を4つ、ご紹介しました。今回はその1つ目として「記憶障害」についてご説明したいと思います。

 

記憶、いろいろ

記憶障害とは、読んで字のごとく、記憶の障害です。ところがこの種類・分類が複雑である点が、皆さんの理解を困難にしています。まぁ、分かりにくいことを承知のうえで、記憶の種類を並べてみますと…

 

【時間軸による分類】
:即時記憶・近時記憶・遠隔記憶・前向性健忘・逆行性健忘・ワーキングメモリー・展望記憶など

【内容による分類】
:陳述記憶・非陳述記憶・エピソード記憶・意味記憶・手続き記憶

【想起意識による分類】
:顕在記憶(エピソード記憶)・潜在記憶(プライミング・手続き記憶・古典的条件付け)

 

…という具合に、記憶にもアレコレあるわけです。もちろんもっと細かな分類もあれば、上記の分類とは異なる分類を紹介している書籍や資料もあります。しかし大切なのは、高次脳機能障害には、「記憶」が障害されることで日常生活に支障をきたし得る状態になることがある、ということを知っておくことです。詳しく学びたい方は、他書でどうぞ。

 

記憶の検査、いろいろ

記憶といっても、上記の通り いろいろ ありますから、その分、検査の手法にも いろいろ あります。また、上記と同様に、記憶に関連する検査をアレコレ並べてみますと…、

 

MMSE・HDS-R(改定長谷川式認知症スケール)・MoCA-J・COMPROMPT 展望記憶評価法・RBANS(アーバンス)…

 

さて、この中で皆さんがご存知の検査はいくつあるでしょうか。MMSEやHDS-Rは、知ってるけど…、という方が多いのではないかと思います。もちろん、リハビリスタッフ、特に言語聴覚士や臨床心理士の方は、上記以外にもマニアックな検査を知っているという方もいらっしゃるのかもしれませんね。

上記の通り、記憶にはたくさんの種類があり、またその種類に応じて適切な検査を選択することは 非常に難しいと思います。しかし、ここで大切なのは、どの程度の記憶障害があるのか、客観的に把握しておくことです。従って、誰も知らない検査を行って、自分以外は誰も分からない、ということは避けたいですよね。ですから筆者としては、多くの医療者なら知っているであろう MMSEやHDS-Rといった認知機能・記憶の指標で言うと、どの程度なのか ということが、まずは大切だと考えています。

 

認知機能については、当サイトの別コンテンツ(そこが知りたい 認知症1)でも紹介していますので、合わせてご覧ください。

 

次号はこちら

→ いまこそ知りたい! 高次脳機能障害3

 

MMSEが〇〇点って、どのくらいの認知症なの?

→  そこが知りたい、認知症1

 

他のサイトではなかなか知ることができない就労支援について、職リハ医療情報助言者が解説するシリーズ

→ そうだったのか! 就労支援1

 

あわせて学ぼう、回復期リハ

→ 教えて! 回復期リハ1

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