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これでスッキリ! 便通管理 4(2021.09.13更新)

たったこれだけ! 下剤・整腸剤 一覧

さて、これまで当サイトでは他のコンテンツでも便通管理や便秘に対する対処方法についてお話ししてきました。特にこのシリーズでは、便通管理と共に食欲不振についても紹介してきましたが、シリーズ最後となる今回は、下剤・整腸剤について確認していきましょう。

まず、便秘に対して用いる下剤ですが、筆者は大きく分けて2つに分類しています。1つは、腸の動き(蠕動=ぜんどう)を改善する薬、そしてもう1つは、便を軟らかくする薬、です。また下痢便に対して使用している薬剤も、ごくわずか。筆者がよく使う薬剤をご紹介します。

薬剤名

タイプ

効果

特徴・注意点

センノシド

蠕動亢進

+

・筆者の初期投与薬

・1T(12mg)/日~最大4T(48mg)/日まで

酸化

マグネシウム

便の軟化

+

・最大2,000mg/日まで

・高齢者や腎機能障害の方にマグネシウム製剤の使用は注意

大建中湯

蠕動亢進

- ~ ++

・センノシドを増量しても改善しない時に投与

・1回2.5g 1日3回(=7.5g/日)が基本だが、1日2回

(=5g/日)でも充分なことも

・漢方薬の成分「甘草」を含まないため、偽アルドステロン症は起こらない

麻子仁丸

蠕動亢進

便の軟化

- ~ ++

・蠕動亢進と便の軟化の両方の効果があるため、センノシドや大建中湯

に酸化マグネシウムを併用している場合は、これ1つにまとめられることも

・漢方薬の成分「甘草」を含まないため、偽アルドステロン症は起こらない

乳酸菌製剤

腸の細菌叢

を整える

+

・乳酸菌製剤は腸の状態を安定させ、下痢でも便秘でも普通便にする

といわれるが、筆者は下痢便の改善目的で使用

止痢剤

下痢を止める

++

・高度の下痢便・水様便に対して用いる。

 ただし下痢便の原因が感染性腸炎の可能性がある場合には下痢に

よって排菌している可能性もあるため、投与は慎重に

筆者は上記の薬剤を組み合わせるだけで、便通管理に困ったことは あまり ありません。もちろん、難治性の便通不良の方もいらっしゃるだろうと考えますが、多くの場合にはこれだけで対処できるのではないでしょうか。

最後にもう1つだけ。便通不良の原因を考えるとき、常に薬剤や治療による影響を念頭に置くとよいでしょう。例えば痛み止めのトラマールは蠕動を低下させて嘔気や嘔吐を起こしますし、当分の吸収を遅らせる αグルコシダーゼ阻害薬は便秘を起こします。またランソプラゾールなど、比較的よく使われる薬剤による下痢便もありますし、経管栄養による浸透圧性の下痢便もあります。時として、患者さんの便通不良の原因が、患者さんのためを思って投与している薬剤が原因である可能性を忘れないようにしましょう。

 

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